失敗しない実家リフォーム!高齢の両親を疲れさせないための注意点4選
季節選びはとても重要!リフォームに適したタイミングとは
リフォームの計画を立てるとき、真っ先に考えたいのが「季節選び」です。
特に、壁紙の張り替えや水回り工事など大掛かりな作業が入る場合は要注意。
なぜなら、作業中にエアコンを一時的に外さなければならず、室内の気温調整が難しくなるからです。
年配のご両親にとっては、ただでさえ工事の人の出入りや騒音がストレスになります。
そこに夏の猛暑が重なると、身体への負担は想像以上。体力も気力も奪われてしまいます。
私自身、昨年の真夏の暑さを体感した時に、母と父にとって「この暑さで一日中人が出入りするなんて無理」とおもいました。
結局、翌年の春にずらして工事を進めることになり、その判断が本当に正しかったと実感しました。
できるだけ春・秋・冬など、気候が穏やかで過ごしやすい時期を選びましょう。
ご両親の体調や精神的負担を考えると、季節選びはリフォーム成功の第一歩なのです。

両親が疲れないプランニングを
リフォーム中は、普段の生活リズムが大きく乱れます。
毎日違う人が家に出入りし、工事音が響き渡る──これだけでも大きなストレス。
加えて、予定外の対応(工事の説明や、ちょっとした質問)を求められることもあり、気が休まりません。
私の母も、リフォーム中は少しの物音にピリピリして、昼間なのに何度も不安な顔をしていました。
このとき、私は強く思いました。「一度に全部やろうとするのは負担が大きすぎる」なと。
おすすめは、リフォームを数回に分けて実施する方法です。
たとえば、
- 第1期:内装(壁紙・床材・水回り)のリニューアル
- 第2期:家具やカーテンの買い替え
- 第3期:外回り(玄関・庭・フェンスなど)の整備
といった具合に、テーマごとに分けて少しずつ進めます。
これならご両親も「次はこれ」と心の準備ができるし、間に休息期間をしっかり挟むことで体への負担も軽減できます。
ちなみに、日曜・祝日は職人さんがお休みになることが多いので、その間は「完全オフ」にして、リラックスできる時間を意識的に作るのも大切ですよ。

デザインの統一感で「違和感ゼロ」の仕上がりへ
リフォームで意外と難しいのが、「新しい部分」と「元からある部分」のバランスです。
壁や床をきれいにしても、全体の雰囲気がチグハグだと、なぜか落ち着かない空間になってしまいます。
たとえば、昔ながらの温かみのある木の建具が残っている家に、急に無機質なモダンデザインのクロスを貼ると、統一感が崩れてしまうことも。
だからこそ大切なのは、今あるものを「活かしながら変える」意識。
- もともとの床や建具の色味に調和するクロスやカーテンを選ぶ
- ドアのデザインやノブの形も、細かく確認する
- できるだけ「つながり」を意識したコーディネートを心がける
これらを意識するだけで、仕上がりの満足度は大きく変わります。
どうしても自信がないときは、リフォームコーディネーターやインテリアデザイナーに相談してみましょう。
プロは、たとえ一部分だけのリフォームでも、全体バランスを見て提案してくれます。
せっかくのリフォーム、違和感なく、自然で美しい空間に仕上げたいですよね。

リフォームは「実家の断捨離」絶好のチャンス
リフォームは、住まいを新しくするだけではありません。
実は、長年手をつけられなかった「実家の片付け問題」を一気に進める大チャンスでもあります。
なぜなら、工事が入ることで、普段なら腰が重かったご両親も「この機会に少し片付けようか」という気持ちになりやすいから。
そして、私たち子ども世代も「今しかない!」という感覚で自然と動き出せるのです。
実際、私の実家でも、リフォーム中に
「これ、もう使ってないよね?」
「これを機に捨てようか」
という会話が自然に生まれ、長年見ないふりをしていた物たちをどんどん手放すことができました。
リフォームをすることで、家の中が物理的にも精神的にも軽やかになります。
そして、将来的に避けて通れない「実家の片付け」問題も、今のうちに少しでもクリアできるのです。
このタイミングを、ぜひ前向きに活用してみてくださいね。

おわりに
実家のリフォームは、単なる「家をきれいにする」だけではない、家族にとって大きな転機になります。
両親の心と体、そしてこれからの暮らしに寄り添ったリフォーム計画を立てることで、きっと皆が笑顔になれる家づくりができるはずです。
あなたとご家族にとって、素敵なリフォームになりますように。